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スーツの起源は皆さんも知ってのとおり詰め襟の軍服とされています。その襟を折り返した所からラペルが生まれました。ゴージラインはその名残ですし、サイドベンツは腰にサーベルを差すときに邪魔にならないように考え出されたものといわれています。今回からスーツについてお話しようと思います。
七〇年代に二つボタンがブームになり三つボタンが衰退しました。その後の八〇年代のDCブームの時に狭いVゾーンの三つボタンが流行し、そのイメージのまま、三つボタンは若い人向きといわれる方が今でも多くいらっしゃいます。
しかし、スーツの起源が詰め襟ということを考えれば二つボタンより三つボタンの方が実はクラシックなんです。最近では二つボタンでもVゾーンの狭い、ボタン位置が高いのが出てきています。私のおすすめは三つボタンなら「段返り」の三つボタンで真ん中をひとつ掛けするスタイルです。ラペルのふくらみが綺麗にみえますし、ネクタイのバランスもいいと思います。もちろん、ラペルの返りがふんわりしていないと意味はありません。
量販店のスーツは割とカチッととしています。よいスーツはハンガリングしているときクタッとしています。何故かというと実際に人が着たときのことを考えて立体的に裁断しているからです。人の身体というのは曲線で出来ていて直線で出来ている部分はありません。あとよいスーツは生地がやわらかいということもあるでしょう。そういう良いスーツ、良い生地が前述のラペルの美しいふくらみなどを出すのです。
ラペルにはノッチドラペルとピークドラペルがあります。一般的にノッチドラペルはシングル、ピークドラペルはダブルのスーツが多いです。ベントはノーベント、センターベント、サイドベンツがあります。フォーマルにはノーベントのものでないと駄目なのですが、普段仕事で着るスーツならサイドベンツが動きやすいと思います。袖口のボタンは四つが主流です。あと最近は重ねボタンの物も多いです。オーダーされている人の中には本開きにしている人もいます。
みなさんのスーツはいかかですか。次回はスーツの着こなしについてお話します。
福山 エルメネジルド・ゼニア専門店
ゼルビーノ 店長田辺孝昭
福山市南手城町4-6-11 南手城ビル1F
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