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No.5 「乳腺症ってどんな病気?」
50歳の友人が、胸にシコリを感じて検診を受けました。乳がんを心配していましたが、「乳腺症」と診断されました。どんな病気なのでしょうか。
乳腺症とは、乳腺が硬くごつごつし、乳房にしこりを触れたり、痛んだり、また時に乳頭から分泌をみる状態で、女性ホルモンのアンバランスが原因と考えられています。のう胞といって、袋に水(乳腺の分泌液)がたまったような変化を伴う場合もあります。30歳代から40歳代の女性に多く、閉経と共に症状は軽くなります。成人女性では少なからずみられ、基本的には病気ではありませんので、特別な治療は必要ありません。乳がんが心配で来院され、乳がんでないことが分かると、痛みがあまり気にならなくなる事も多くあります。ただし、このような症状は乳がんでも見られますので、必ず一度は検査を受けるようにして下さい。同じような病名で乳腺炎がありますが、細菌感染や授乳期に乳腺の炎症をきたすもので、乳腺症とは全く別のものです。
乳がんとの関係ですが、かつては前癌状態と考えられていた時期もありましたが、現在では一部の乳腺症を除き、乳がんとは無関係と考えて良さそうです。しかし、乳腺症のある方にも、乳腺症のない方と同様に乳がんが発生することがあります。乳腺症のない柔らかい乳房の人と比べると、触診では乳腺全体が硬いため、また超音波検査やマンモグラフィでは乳腺症に伴う変化が邪魔をして、小さいうちに乳がんを見つけるのが難しい傾向があります。乳腺症と診断された場合、程度にもよりますが、症状に変化がなくても半年から一年毎に同じ専門の医療機関で検診を続け、症状に変化があった場合は次の検診を待たずに検査を受けることが大切です。 |