お話し4・「お花を供える」
当山境内の木々も次第に花をつけて春らしくなってきました。鳥や虫も誰に教えられるでもなく寄ってきます。皆さんもお花見に出かけたりして楽しんでおられる事と思います。
ところで皆さんもご家庭の仏壇などにお花をお供えされると思います。花は仏さまに向けられず、お参りする私たちの方に向かって飾られます。これは仏さまの為だけでなく、私たちの為にもお供えされているからなのです。
花は野原で灼熱の暑さや凍りつく寒さにじっと耐え、天地の恵みをいっぱいに受けて命を全うするからこそ綺麗な色で咲くことが出来ます。花を供えるのは、望みを成就する為にどのような試練にも耐える「忍辱(にんにく)」の姿を諭していただく為なのです。 花は、鳥や虫のお腹を満たしたり私たちの花見の為に綺麗に色づくのではなく、与えられた環境の中でただただ一生懸命に生きているだけなのです。
生きているだけで周囲のものを自然と喜ばせる、そんな花の生き方は私たちも見習わなければなりませんね。
2008.4.4 |